ルックバック

映画

久々に映画館に行った。一律1700円で学割が効かなかった。60分しかない映画だということもあって割高に感じた。この映画を観た感想を主観で綴ろうと思う。

内容は主人公の藤野の後悔の話だと思う。藤野は不登校だった京本を外の世界に連れ出した。京本は藤野に対して憧れを抱いていたということもあり、同級生にも関わらず2人の関係は対等ではなかった。京本が美大に進学したいから連載を手伝えないと言ったシーンが2人の歪んだ関係を象徴するシーンだった。藤野は京本がずっと自分についてくるのが当たり前だと思っていた。京本が自分から離れることに恐怖さえ感じていたと思う。結局、藤野は京本の選択を素直に応援できずに別の道を歩むことになった。京本が殺害されたことに対して、引きこもりだった京本を外の世界に連れ出した自分のせいだと藤野は自身を責めた。そして藤野の回想(妄想)シーンが始まるのだが、そこでは「在って欲しかったミライ」が描かれていたように思えた。現実では小学校の卒業式の日に出会って漫画を2人で描き始め、実力が認められて連載が決まるが京本は進学の道を選び、藤野が1人で漫画家になった。そして京本を失った。一方で妄想では、2人は卒業式で出会うことはなくそのまま時間が過ぎ、京本が殺人犯に襲われてるところを藤野が助けるという形で出会う。2人は各々が学年新聞の四コマ漫画を描いていたため互いに面識はある。そして藤野は、最近また漫画を描きはじめたから手伝って欲しいという旨を告げて別れた。

親密になり過ぎて少し歪んだ京本との人間関係と京本を失った事実を後悔した映画だったと感じた。

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